脳血管障害を予防する「DHA・EPA」の効果

脳血管障害を予防する「DHA・EPA」の効果

認知症の患者数は年々増えています。理由は簡単で医学の進歩により人間が死ななくなったからです。寿命が伸びた分、多くの人が老化にともなうさまざまな健康上の トラブルに直面しなくてはならず、そのひとつが脳の老化=認知症ということなんですね。


認知症には2つのタイプがあり、当サイトで予防法や再発防止策を紹介する脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症があります。なお、認知症の割合としてはアルツハイマー型が急増しており、いまでは認知症の50%がアルツハイマー型といわれています。


(アルツハイマー型認知症は当サイトでは扱いません。)


日本人のおよそ認知症患者の20%が脳血管性認知症といわれているわけですが、原因は脳の一部の血管が詰まって酸素やブドウ糖が運ばれなくなり細胞が死んでしまったり、 高血圧などで動脈が破裂してしまい、流れ出た血液の圧迫によって細胞が死んでしまうかのいずれかです。ようするに脳血管障害が記憶学習を担う部分で起こってしまうことで認知症になってしまいます。


脳血管性認知症の場合、血管障害が原因ということがわかっていますから血管障害をおこさせないようにすることがすなわち予防になりますし、再発防止になります。 そこで注目されているのが青魚のサラサラ成分などともいわれるオメガ3系列脂肪酸の「DHA」そして「EPA」なんですね。

血管障害の予防や再発防止に効果のあるDHA・EPAの4つの作用

脳血管性認知症の危険因子は、高齢・高血圧・喫煙・虚血性心疾患・糖尿病・脂質異常症などがあります。これはそのまま脳梗塞や脳出血の危険因子ですから 脳梗塞や脳出血を予防する生活習慣病対策がそのまま脳血管性認知症になるということなんです。


生活習慣病とはご存じのとおり、メタボリックシンドロームのことです。死の四重奏といわれる「肥満」「高脂血症」「高血圧」「高血糖」がやがて 動脈硬化を引き起こして、脳梗塞や脳出血につながるということで問題視されているのはご存じだと思います。


脳血管性認知症にしろ生活習慣病にしろ、事の発端は普段の食生活によって血中の脂質バランスが崩れて血液がドロドロになることからはじまります。 ドロドロの血液によって「血管が詰まること」そして狭くなった血管に頑張って血液を流すために血圧が上がって「血管が破裂すること」の2つが脳の血管障害(脳梗塞&脳出血)の原因だからです。


この乱れてしまった血中の脂質バランスを整えてくれるのが血液サラサラ成分の「DHA」そして「EPA」なんです。


魚に多く含まれるDHA・EPAにはコレステロール値や中性脂肪の値を低下させて血栓を防ぎ、血流を改善してくれることがさまざまな実験からわかっています。 脳の血管障害の予防や再発防止には「血圧コントロール」「血糖値のコントロール」「血中脂質の改善」「血栓予防(抗血栓薬)」という4つのリスク管理が継続的に必要になるわけですが、 この4つの作用すべてを兼ね備えているのがDHA・EPAなんです。


そのため、脳血管性認知症の予防はもちろん再発防止にも非常に有効なわけです。

脳血管性認知症に対するDHA・EPAの改善効果は?

脳血管性認知症は脳卒中(脳梗塞&脳出血)の後遺症としてあらわれるものなので、脳卒中の発生を予防あるいは再発を防ぐことで予防が可能です。そのためには 普段の食事から脂質バランスを調整して、血管の柔軟性を保ち、血液をサラサラにすることが大事で、それにはDHA・EPAを摂取することが最適です。


そのためにはその脂にDHA・EPAを大量に含む魚料理を普段から食べるということが大切です。


では、すでに脳血管性認知症になった場合にはDHA・EPAは効果があるのでしょうか?


これについてはDHAの作用として残っている神経細胞を活性化してくれるというものがあるので記憶障害などの改善に大いに役立つと考えられています。 実際に高齢者施設の入居者を対象に行われた臨床試験では、脳血管型と診断された認知症患者に6か月にわたりDHAを摂取してもらったところ13名中10人が 改善傾向があらわれたということです。


他にもDHA入りの味噌汁を施設入居者に6か月間与えたところ、22名中12名に改善が見られたという実験データもあります。 2つの実験に共通するのは比較的軽度な認知症ではDHAの効果がみられたこと、重症患者には症状の改善が見られなかったということです。


脳血管性認知症というのは血管障害の影響で一部の神経細胞が破壊された状態になるわけですが、すべての細胞が破壊されるわけではありません。 そのため残っている細胞を活性化して死滅した神経細胞の分まで働かせるようにすればある程度の回復は可能だということですね。


劇的な改善効果ということは期待できませんが、DHAの摂取によって脳細胞が活性化するのは間違いなさそうなので摂取して損するということはなさそうです。

Copyright © 2012 脳血管性認知症の予防・再発防止にDHA・EPAがおすすめな理由· All Rights Reserved·